2005-11-17
芸術家の滞在施設事業、成果と課題
「アーティスト・イン・レジデンス」(AIR)は、国内外の芸術家を工房付きの滞在施設に受け入れ、創作を支援する事業。一九六〇年代以降欧州で盛んになり、日本でも美術館の次の文化拠点として取り組む自治体が増えている。その現状を受け、国内の公立四施設の代表と美術関係者が集まるフォーラムが十三日、茨城県つくば市で開かれた。
各施設共通の課題として、作家が創作に没頭できる環境作りと、地域住民との交流など公的機関の使命とを両立させる難しさが挙がった。地方財政が厳しさを増す中、人材育成という事業の成果が必ずしも数字で示せない点についても悩む声が聞かれた。昨年、十周年を迎えた茨城県の「アーカス」は今年、外部検討委員会を設け、評価システムを試作中という。
「クリエイティブな作家と接することで個人、あるいは社会の創造力は伸びる。そこを評価してAIRの必要性を訴えていかなければいけない」と語ったのは国際交流基金の菅野幸子氏。世界のレジデンスを巡り、地元住民と一緒に制作をしている作家の岩井成昭氏は「AIRは作家がコミュニティーに踏み込むための入り口。予算や施設は小さくても、自由に時間と空間を与えてくれるフレキシブルな施設が望ましい」と話した。
2005/11/18,日本経済新聞 朝刊,44ページ 文化往来
各施設共通の課題として、作家が創作に没頭できる環境作りと、地域住民との交流など公的機関の使命とを両立させる難しさが挙がった。地方財政が厳しさを増す中、人材育成という事業の成果が必ずしも数字で示せない点についても悩む声が聞かれた。昨年、十周年を迎えた茨城県の「アーカス」は今年、外部検討委員会を設け、評価システムを試作中という。
「クリエイティブな作家と接することで個人、あるいは社会の創造力は伸びる。そこを評価してAIRの必要性を訴えていかなければいけない」と語ったのは国際交流基金の菅野幸子氏。世界のレジデンスを巡り、地元住民と一緒に制作をしている作家の岩井成昭氏は「AIRは作家がコミュニティーに踏み込むための入り口。予算や施設は小さくても、自由に時間と空間を与えてくれるフレキシブルな施設が望ましい」と話した。
2005/11/18,日本経済新聞 朝刊,44ページ 文化往来
